「莉子?どうした?」
翔ちゃんが心配そうに私を見た。
「あのね、私、別に翔ちゃんとちゅーしたくないわけじゃないからね?」
いつもだったら、こんな恥ずかしいこと絶対言えない。でも、今日翔ちゃんが不機嫌になったのは、きっと、私がいつもちゃんと伝えてないからでしょ?翔ちゃんはいつもたくさん言ってくれるのに、私はいつも全然言わないから。そんなんじゃだめだって思ったから。
「私、翔ちゃんのこと、本当に本当に大好きなの。でも、なかなか言えなくて、伝えられなくて。ちゅーされるのも毎回私ばっかり緊張しちゃって。でも、翔ちゃんとちゅーできるの本当はすごい嬉しいんだ」

