駅に着いたのは23時頃だっただろうか。
ぼーっとしていると2人組の男の人達が声をかけてきた。
『ねぇー何してるのー?』
「いや...別に。。」
『誰かと待ち合わせでもしてるの?』
「いえ、違います」
『家に帰らないのー?』
「あ、はい。」
『行く場所ないなら俺のとこ来る?』
私は迷ったけど、このままふらふらしてて警察に補導でもされて家に返されるよりは、マシかなと思いその人たちについていった。
1人の小太りの人は車を取りに行くと言い、私はもう1人の人と一緒に銀行の裏の駐車場で座って待っていた。
『俺いくつに見える?』
その人の髪の毛は金髪に近い髪の色で、片方の髪は刈り上げられてあり、なかった。
ごっつい十字架のネックレスと指輪。
暗くて顔までよく見えなかったけど風貌からして若く見えた気がした。
「20代後半から30代前半くらいですか?」
『まぁそんな感じ』
第一印象は煙草臭い。
『いくつなの?』
そう聞かれたから、逆に聞いてみた。
「いくつに見えますか?」
『んー、18とかそんくらい?』
「17歳です。」