来世もきっと、私は貴方に恋をする。


まだ現実を受け止められない
私の全身が、透けているだなんて

「…夏、お前に出会えたこと感謝してる」

「そんな…私…
沖田さんと離れたくないです…!」

せっかくこれからもっと
沖田さんと2人で幸せになれるはずだったのに
楽しい毎日を過ごせるって思ってたのに
なのにどうして
どうして私から幸せを取り上げるの?

「夏、お前が透けるのは今に始まった事じゃない
この瞬間が来るのを、俺はずっと覚悟していた
だから怖くない…なぜだか分かるか?」

「どっ、どうして……?」

「今世だけじゃなく、来世でもまた出逢えると
お前を心から愛すがゆえに、そう信じているからだ」

「沖田さん…私も心から
……貴方を本当に愛しています
だから忘れないで、お願い……」