来世もきっと、私は貴方に恋をする。


見つけたのは私の携帯電話だった
この時代には携帯なんて当然ない
だからすぐに私のものだとわかった

携帯の画面を見てみると
何通ものメールが届いていた

『夏、あんたいつ帰ってくるの?
おばあちゃんも心配してるから
早く帰ってきなさい』

メールを送ってきていたのは、母だった

『夏?今日は家に帰ってくるのよね?
電車遅れてるの?』

『夜ご飯遅くなっちゃうから先に食べてるからね?』

『夏、今どこにいるの?大丈夫なの?』

『お願いだから返信くらいして
お母さんもお父さんも心配しています』

私はくまなくメールを読んでいった


「おっ、お母さん……」