「やっぱり似合うな、その簪
今回は着物も着てるから、なかなかな仕上がりだ」
「そんなに褒められると
なんだか照れちゃいますね」
「仕方ねーだろ、こういう時くらい言わせてくれ」
「沖田さんは着替えないんですか?」
「俺は別にどうだっていい
夏が喜んでくれれば十分だ」
「なんかいつもの沖田さんじゃないみたい」
「お前に見惚れてるからな」
いつもは私をからかったりするのに
今日は一切してこない
それどころかたくさん私が
ドキドキするような言葉ばかり掛けてくる
すると突然
ブーッー、ブーッー
「なんの音だ?」
私達はその音がする場所を探した
「あっ、ありました!」
ようやく音がする場所を見つけた
するとそこには
「なんだこれは?見たことねーな」
「わっ、私の…携帯……」

