しばらく動きを静止されたのち
スッーと私は解放され
ようやくお互いの目と目が合った

「やっとこっち向いたな」

そう言ってちょっとニヤニヤする沖田さん
やっぱり彼だけは強者で
嫌いになれない私はもう、知らず知らず
彼の虜になっているのかもしれない

「こっ、こんなことしたって許しません」

「お前まだむくれてんのか?
ったく、俺の妻は世話がかかる奴だな」

「だってあんなにくっつかれても
離れようとしないなんて
さすがの私でも妬いちゃいます…」

「俺はお前しか愛してねーよ」

「……っん」

今度は少し違う、甘くて優しいキス
私はまた彼に翻弄されっぱなしだ


「続き、するか」

「えっ、えぇっ!?」