なんとも急すぎる展開
沖田さんが私の隣で寝てるなんて

「………」
「………」

しばらくずっと無言のこの状況
私は背中を向けたまま
沖田さんのほうを見れずにいた
無意識にドキドキしちゃうよ

「お前、何でずっとそっち向いてんの?」

「いっ、いつも右向きで寝てるんで…」

耳元から聞こえる沖田さんの声
背中からでも感じる温もり
聞こえるか聞こえないか心配
私の心臓のこのドキドキ

「夏、ちょっとこっち向け」

「いっ、嫌です」

「お前なあ、敵に背中を向けた時と同じ
いま一番お前無防備ってこと、わかってる?」

「…っ」

「どうなっても保証しねーからな」

「えっ、ちょっ……」

沖田さんの大きな体に
私は後ろから包まれてしまった