「こっちは大丈夫だ!」

「多分な!…うわっ!?」

強風に煽られて、俺たちは花嵐の中飛ばされてしまった。

『時は来た。エネルギーの通り道だ。
6の運命数を持つ器よ、我が宝帯となりその身を捧げよ!』

0時ちょうどが来たんだ!!
櫂の呼び声はそれを知らせようとしてくれてた!

母さんがゆめちゃんに手をかざすと、胸の中心が光だした。

「畜生っ!ここまで来たのに!!
やめろ!!"届けー!!"」

空中に飛ばされる中、必死に腕を伸ばし"魔性"をかけようとするが、無理がありすぎる。

外では地響きが聞こえる。
恐らくもう、地震が起きてるんだ。