「…ふ。レナさんてば。」

結局いつものレナさんらしいLINEに少し安心した。

「青山、何ニヤけてる?」
「へへ。レナさんてやっぱ可愛いなってね。」

風呂上がりで上半身裸の廣瀬が横から覗いてきた。

「…驚かそうと思ったのに。俺がいるの気づかれたか。」

「気づくよ。企みが含まれたシャンプーの匂いがしてた。」

「冴えてるのか?自分で仕掛けようとしてなんだが、そのネーミングやばいな。」

戦いはもうすぐだと言うのに、和やかだ。
廣瀬ん家のソファは居心地も良くすっかり俺は寛いでいたが、時計を見ては時間を気にしていた…。