「…ゆめちゃんっ!?」

飛び起きるとそこはもう、現実の世界だった。

「…ハァ…ハァ…悪夢…?」

ー♪♪〜♪♪〜♪♪〜♪♪〜

まだ朝方の5時なのに…廣瀬から着信が入った。

「おはよ。こんな早くからどうした?」

【今から俺ん家に来れないか?ちょっと気になる事があって…】

「分かった、すぐ行く。」

11月に入って少し日の出も遅くなった薄暗い朝の道をバイクで走り、廣瀬の家に向かった。

さっきの夢が…気になってしまう。
このタイミングで廣瀬から電話が来たのは何か意味がありそうだ。

それに夢で見たあの花も…どこかで見た事がある。