"そんな事させない…。"

ゆめの目の前に、
透明に現れたもう1人のゆめ。

『大人しくして。
器のお前は今、もう半分は私の物になっている。もう彼らが何をしようと手遅れだ。』

"貴女の思い通りにさせない。"

"青山くん達が"無垢"の正体に気づきさえすれば…"

『五月蝿いっ!!』

自ら頬に張り手をかますと、透明だったゆめは消えていた…。

『……ッハァ、ハァ…ハァ…ッ。』


空を見上げ、深呼吸して整えると、

教会の大きな扉を開けて入っていった…。


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