今日は結婚式で主役も務めたんだ。
皆も疲れていた事もあったし俺達は解散し、家に帰ってきた。

「今日は俺がご飯作るからレナさんは休んでて。」

「ありがとう。…ねぇ、遥斗。」

ベッドに横たわったレナさんが手招きして俺を呼ぶので、そばに寄り頭を撫でた。

「…私ね、"無垢"ぢゃなくても、この子もいつかは特性を持つかもしれないって思ってる。」

それは、俺も常々思ってきた事だ。
特性が開花するのは、遺伝性も強いから。

「レナさんは、開花して欲しくない?」

そう言うと、少し考えてから俺を見つめて微笑んだ。