教会では紫音がついにピアノを弾き終えた所だった。
「最期の音が完成した。後は…任せたぞ。」
「紫音…?おいどうした!?…うわっ!?」
ピアノの鍵盤から指が脱力した紫音は、烏丸に支えられたまま意識を失った。
その瞬間、強風に煽られた烏丸は紫音を抱きしめたまま飛ばされる。
「くっ…俺も飛ばされそうだ!後少し!」
貝殻に必死にしがみつく櫂の爪は血が滲み出していた。
だがその時、櫂の背中に覆うように少年の声が聴こえると強風を感じなくなった。
「俺も手伝います。」
「新太くん!?…絵梨奈ちゃんまで!?この強風に耐えられるのか!?」
「この強風、"無垢"から放たれてるものですから。"無効化"の俺には効きません。」
「あたしは2人の"魔性"には敵わないけど、
加勢する事は出来るはず!!
"私の魔性よ、2人に届けー!!"」
絵梨奈ちゃんが貝殻に手をかざした。
「最期の音が完成した。後は…任せたぞ。」
「紫音…?おいどうした!?…うわっ!?」
ピアノの鍵盤から指が脱力した紫音は、烏丸に支えられたまま意識を失った。
その瞬間、強風に煽られた烏丸は紫音を抱きしめたまま飛ばされる。
「くっ…俺も飛ばされそうだ!後少し!」
貝殻に必死にしがみつく櫂の爪は血が滲み出していた。
だがその時、櫂の背中に覆うように少年の声が聴こえると強風を感じなくなった。
「俺も手伝います。」
「新太くん!?…絵梨奈ちゃんまで!?この強風に耐えられるのか!?」
「この強風、"無垢"から放たれてるものですから。"無効化"の俺には効きません。」
「あたしは2人の"魔性"には敵わないけど、
加勢する事は出来るはず!!
"私の魔性よ、2人に届けー!!"」
絵梨奈ちゃんが貝殻に手をかざした。



