「先生!これ以上は危険です!!避難を!!」

「地震なんて遥斗が止めてくれるんだからぁあー!お願いだから集中させてぇー!!」

レナさんはもうひと踏ん張りすると、
産声が上がった。

「産まれました!元気な男の子ですよ!」

「…ハァハァっ、遥斗…信じてる…。」

レナさんは産まれたての赤ん坊を抱きしめ看護婦は揺れに耐えながら処置をしてくれた。

「ンギャァァアっ!ンギャァァアっ!」

「大丈夫よ…パパが必ず、守ってくれるからね。」

小さな新しい生命の誕生と共に、
レナさんは信じるしかなかった…。

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