次の日から
りんは周りの気配を伺いながら
慎重に行動していた。


もちろん結人が現れたら
すぐ逃げられるように、だ。



『りーんちゃん♪』


後ろから聞こえたその声に
ビクッと体が震える。


ーー来た!

振り返らずに走って逃げる。



少し走ってから後ろの様子を伺うと
追いかけては、きてない様だった。


ホッとする。


ーーさすがにこれから毎日これはキツイかも…


ふぅ…とため息つく。