数分後、ハヤトがサンドウィッチと
紅茶を買って部屋に戻ってきた。

「これ、お前の…」

ぶっきらぼうに渡されたサンドウィッチと紅茶を見つめたまま、私は呆然とした。

だって、ハヤトの手が赤く腫れ上がってるんだもん。

「ハヤト…手…」

私は咄嗟にハヤトの手を握った。

ハヤトは一瞬ビックリしていたが、
手を振りほどくことはなく、
【気にすんな】とだけ言った。

こう見ると、ハヤトの手って凄く
大きくて男って感じだな。

今まで恋愛をした事がなければ
勿論男の人と手を繋ぐ行為でさえ
初めてだった。