綾「雅、翔、ほんとに悪かった。
けど、俺は片時もお前らを忘れたことなかった」


それだよ、それ。
それが綺麗事だって言ってんの



私は綾の胸倉を掴みかかり睨んだ

それを見た翔は驚いていた

雅「ばかじゃない?
そんなのききたくねぇよ!!!
今更何なわけ?
私達から離れたくせにのこのこ
出てきやがって!遅いんだよ!!」


私の頰に温かいものが流れた

あの日から流したことのない涙


私はなにが流れているのかすら
分からなかった

綾に言われてやっと気付いた


綾「……何で、泣くんだよ…」


泣いてる?私が?


雅「泣いてなんか…!」


翔「もういいじゃねえーか、
雅、辛かったんだろ…
寂しかったんだろ!?
素直にそう言えよ…」



この一年、翔は私の
そばにいたからよく分かってる


だけど、遅いんだよ……

なにが遅いのか私にはよく分からないけど
私の心がそう言ってるんだ…


遅いって
なんで今頃って
綾への許せない気持ちがあるんだよ