ある意味ぬれぎぬとゆーか、あたしの中身を知らない人にはそうゆうイヤな女キャラが定着しているのかなぁと思ったらなんだか悲しいし悔しくなった。


ヒザを抱え、そこに頭をちょこんと乗せてうなだれる。



「全員が全員じゃないけど心良く思わない女子はいるかもね……でも気にする必要ないよ。サーコはサーコじゃん。他人にとやかく言われて変えるような性格じゃないでしょ?」


「うん。」


「サーコが良いヤツだってちゃんと分かってる人もいっぱいいるんだから…サーコは今まで通り過ごせばいいよ。サーコの男勝りな性格…僕…キライじゃないし。」



龍仁………


あたしの方は一切見ず、自分の足元だけ見ながら龍仁は言葉を選ぶようにしながらあたしに言った。



なんだか妙に説得力があって、あたしはこのままで良いんだって励まされた気がした。


龍仁のパーマがかった髪の毛が春風に吹かれてサラサラと揺れている。



龍仁って、


女アレルギーのわりには、女心分かってるなぁ…



だからモテんのか。




“龍ちゃんは外見だけじゃなく中身も伴ってるからね~”



マキマキが言ってたこともあながち間違ってなかったのか。



「…ありがとっ。」


「へっ?」


不器用な感じでお礼を言うあたしに龍仁は驚いた様子だった。