あたしの横でガックリと肩を落とし疲れたようにボソボソと龍仁がしゃべる。


いつも以上に声ちっさ！



「なんか…ごめん…サーコ全然関係ないのに変なことに巻き込んで…」


「ホントだわ…でもまぁ龍仁が悪いワケじゃないし、気にすんな。」


うなだれたモサモサの頭を見ながら答える。



「うん…てゆーか、まぁ僕を話にあげてたけど実はホントにサーコをやっかんでただけだよ、アレは。」


「は？何それ！あたし全っ然悪いことしてないけど！なんなら彼女らのこと知らなかったよ！？」


「あのイチバンごちゃごちゃ言ってた子、６組の子だよね？」


「うん…」


「で、昨日サーコに告白した人も６組だよね？」


「あ～…うん。」


「その女の子きっとその人のこと好きだったんじゃない？」


「………あぁ！なるほど！確かにあの子昨日あたしが告られたの知ってたし！」


「好きな人に違う好きな人がいて、おまけにそいつは他の男子と仲良くって、友達で僕にフラれた子がいたからそれでさらにイライラしたのかもね。ようするにひがみだよ。」


「うわぁ～超ヤダよー。こーたんの言う通り女って姑息だわ…てゆーか、あたしってそんな風に思われてんのかなぁ…」