え…


なになに?
ますますマンガチックな展開になってきたんですけど!


「いや…あの…調子には乗ってないっす。」


うん、マジで。



「はたから見てるとさ、あたしはモテるしおまけに二神くんと仲良くていいでしょッてゆう風に見えるんだよね。」



なんてへそ曲がりな見方!




「あの、別にそんなこと思ってないんだけど…」


「思ってなくても必要以上に仲良くされるとフラれた子たちだって気になるしイヤな気分になると思うんだけど?」



そんなの知らないよー!

つーか、なんなんだ?
さっきから聞いてりゃ言いたい放題…

ようはフラれた腹いせにあたしをいびってるだけじゃん!

あたし全っ然関係ないんですけど!

文句あるなら龍仁に言えよ!


さすがに…

キレそう!



「ちょっと…」
「何やってんの。」


拳を握りしめ立ち上がったとき、体育館のドアがガラリと開いた。


「あ。」


噂をすれば影、

振り返ると中から龍仁が出て来た。

前髪を水色のボンボン付きゴムでしばっている。

悔しいけど…カワイイ!


「二神くん…」

告白した女の子は真っ赤な顔をしている。


「なんか僕の名前が聞こえたような気がしたんだけど…話があるならサーコじゃなくて…僕にしなよ。」


なぬっ!?