「ごめん…マジで今リアルに疲れてるから座らしてもらうね。」


若干イラッとしつつもあたしはその場に腰を下ろした。


「それで…聞きたいことって?」


早く帰らしてくれ。


「あのさ、二神くんのことなんだけど…」


「二神?……あぁ、龍仁か。うん、ヤツが何かした?」


「なんか美園サン、特別二神くんと仲良いみたいだけど、どういうこと?」


「へっ?」



突拍子もない質問にあたしは思わず目が飛び出しそうになった。


「いや、ただのクラスメートですけど。」


「ふーん。ただのクラスメートなのに一緒帰ったりするんだ。」


「そりゃ友達だから帰ったりするっしょ。」



…ん?
友達なのか?
友達とは認めたくないレベルでムカつくときあるけど一応友達か。
てか、よく見てんな~この子たち。


「へえ~…友達ねー…実はこの子さ二神くんに告白したんだけどフラれたんだよ。」


「ねぇ…もういいってば…!」


さっきから攻めてくる若干ケンカ腰の女の子の後ろでおとなしそうなカワイイ女の子が気まずそうな顔をしてその子の腕を引っ張っていた。


ん、なんだこの展開。よく少女マンガで見たことあるぞ!?


「良くないっしょ!美園サン、昨日うちのクラスの男子に告られてたよね。随分モテてるみたいだけどさ、だからってあんまり調子乗んないで。」