結局あたしがダントツビリでゴール。

今にも倒れそうなあたしをよそにみんな爽やか。なんなら笑い話すらしちゃってる。


なんなのアンタたち!ホントに人間!?HPが尋常じゃなく高いっしょ!


「これで今日は終わりにするー。久々に走ったってヤツもいるだろうからよく体ほぐしとけよー。」


「はーい。」



解散まで爽やか!



「サーコ大丈夫~?」

「どこを…ど…う見たら……コレが…大丈夫って…言えんの…よ!」


息も絶え絶えで答える。


「ですよね~…」


「はぁ~…」


その場に腰を下ろそうとしたときだった。



「あの、美園サン…だよね?」


「あぁ?」


振り向いた先には女の子が3人立っていた。どうやら6組の女子らしい。


「うん、そうだけど…」


つーか、こんな疲労困ぱい時に呼び止めて欲しくないんですけど。


「ちょっと…いっかなぁ?聞きたいことあるんだけど…」

「え?あぁ…ごめん、マキマキ先行ってて。」


「う、うん…」



マキマキを先に教室に帰るよう促すとあたしは3人のあとをついていった。


ついた場所は体育館前。


てゆーか、話するだけなのに移動とかムダじゃない!?