「最初っからその勢いで起きてよ。」


「…ごめん。」


龍仁は眠い目をこすりながら頭をさげた。



こんだけ朝が弱い龍仁ですから、モチロン朝食はあたしが全部用意します。


最初は別々に個々で食べてたんだけど、お互い食費もかさむし、なんなら二人分作ったほうが安いんじゃないかってことに気付きゴハンは一緒になった。



低血圧な龍仁の変わりにあたしが朝ご飯を作って、変わりに夜は龍仁が作ることになっている。



めんどくさがり屋のあたしですから、週の半分はフレークか食パンのみですけど!




「ほらっ、早く顔洗って歯磨いてきて。」


「はーい。」



まるでお母さんだな、あたし。



龍仁が洗面台に向かうとあたしは台所に戻り朝食の支度をする。


今日のメニューはコーンフレークとヨーグルトよ☆






「また…フレークですか…」


顔を洗い、家ではおなじみ黒ブチメガネをかけ洗面台から戻ってきた龍仁はテーブルの上の料理(作ってないけど。よそっただけだけど。)を見て、ため息混じりに言った。



「文句あるなら食べなくていーよー。いただきまーすっ。」


そんな龍仁に見向きもせずあたしは先にフレークに手をつけた。