「………………」




……………………







えーっと……













強行突破!




「二神ィィ!」



あたしはふすまを勢いよく開けた。




あ、おさらいですが龍仁とは昨日初めて出会いました。



出会って2日目です。


2日目にしてあたしのこの図々しい態度、


フツーないよね。


ありえないよね。



でも、あたし人見知りしたことないんで、2日目だろーが自分のやりたいよーにやらせてもらいます!







部屋の中では、整理しきれなかった段ボール箱たちに囲まれるようにして、布団から顔を出しスヤスヤ眠る龍仁の姿が見えた。



「やっぱ……イケてんなコイツ。」






仁王立ちで寝ている龍仁を見下ろす。


起きてるときの顔もイケメンだけど寝顔はもっとイケメンだな…



てか、この現場を写真におさめてどっかで売りさばいたら金になるんじゃ!?




………………


なんであたしってこういうしょうもないことばっか考えちゃうんだろ…



我ながら15歳にして末恐ろしいこと考えるなーと思う。


「ねぇ、ちょっと、龍仁!起きて!」



部屋にズカズカ入るとあたしは手加減せず布団をバシバシ叩いた。