な、


なんですと!?



「え…なにそ…」


「ぅおおえーーー!」




ちょ…おい!
正気かコイツ!






あたしが言い終わる前にまたもう一発カラゲーした。





「だっ…だから、僕女の子に触られちゃうとこうゆう風に、オエーってなっちゃうんです……」

「ヒイッ!」




トイレから出て来たカレの顔は顔面蒼白、負のオーラを全身にまとっていた。




「は…マジで?」


「マジです…」


「……あ!これが女アレルギーの一種かッ!」


「そ、そうです…」








なにこの人。

女の子に触られたらカラゲーしちゃうとか…




フツーに重症じゃん!


なんか怖ッ!

怖いしかわいそッ!



こんなん治す自信あたしにはないんですけど!?




「そうゆうわけなんで…あの…触らないでもらえますか?」


「うん、たった今絶対さわんのやめよーッて思ったから大丈夫。」


「はぁ…すんません、ホント何から何まで…」


「いや謝んなくていいから!謝られると逆になんかこっちが申し訳なくなるし!」


「でも……」


「いいから黙って。」


「…はい。」



このままだとあたしまでこの負のオーラに飲み込まれてしまうッ!