外の景色を見ることもなく僕は目を閉じて車内での20分を過ごすことにした。





ガタゴト揺られ、目的の駅に着く。


駅を出ると、外はスッカリまっ暗くなっていた。腕時計で時間を確認するとちょうど7時。




「やっばい…荷物届いちゃうよ!ちょっと急がなきゃ…」





地図を見ながら急ぎ足でマンションに向かう。



駅の東口を出て直進、1つ目の信号を右に曲がる。





「あれ、か…!」



曲がってすぐ新しくキレイなマンションが見えてきた。




あの父親にしてはまともなマンションだな…



とゆーか、


めっちゃいいマンション!






重いバッグを肩から下げ、急ぎ足でマンションへと向かう。




自動ドアを通り抜け、ロックを解除するとさらに奥の自動ドアが開いた。






これがいわゆるオートロック!



ちょっとカンドー☆




エレベーターで7階まであがる。



どうやら僕の部屋は7階のイチバン端っこ、角部屋、707号室らしい。


マンションって上下左右挟まれてる気がしてイヤだったんだけど、イチバン上のイチバン端ならまだいいや。