「えーなになにー?龍仁ひとり暮らしすんのー!?」


部屋のふすまを華恋が勢いよくあけて入ってきた。




「そうだよ。」



そんな華恋には見向きもせずボソッと答え淡々と荷物を詰める。




「え、マジで!?ズルくない!?ね~、あたしもひとり暮らししたいんだけどー。」



「ダメ!女子高生がひとり暮らしなんてダメに決まってんだろ!」



父さんがムッとした表情で言った。


そりゃね、


長女だし


目に入れても痛くないもんね。



父は華恋が可愛くって仕方がない。溺愛。



えっえっ、



で?






僕は家を追い出されると…





なんてかわいそう。




こうなったら…





グレるぞ。



グレてやるぞ!



…………………





まぁそんな度胸ないですけど!


ヘタレですけど!





はいはい!