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それはさかのぼること数時間前。


「えーと…荷物は大体夜の7時くらいに着くようにしたから。」



「そう。」




押し入れから黒いボストンバッグを取り出す。


しばらく使っていなかったので形が崩れている。


僕はチャックをあけてバッグの形を整えた。



「とりあえず必要なヤツだけ持ってけ。またなんか必要だったらこっちから送るし。」






「うん。あれ…なんか…服が減ったような…」



バッグに洋服を詰めようとタンスの引き出しをあけた。





「あ、そうそう服の大半はお前が寝てる間に勝手に段ボールに詰めて送っといたから☆」



「怖ッ!」



父親の行動力の早さと僕が寝ている間にことが進んでいたことにビックリ…とゆーかやっぱ怖ッ!




「いや~でも龍仁がいなくなると思うと…なんだか寂しいなぁ。」



「アンタが決めたんでしょうが!」






ホントいい加減にしてください。


頭おかしーんじゃないの!(2回目)