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ピンポーン


ピンポーン―――









「…………ん…?」



どれくらい時間が経っただろうか。


あたしはインターホンの音で目を覚ました。



「うー……てか暗ッ!」






いつの間にかスッカリ日も暮れて、部屋の中は真っ暗になっていた。



寝起きでよろめきながら電気のスイッチを探す。



パチッ。




一気に部屋が明るくなりあたしの目は開いてるか開いてないかわかんないくらい細目になった。





ピンポーン
ピーンポーン




その間もインターホンは鳴り続けている。






「なんだよ、もう…新聞ならいんないよ…」


ブツブツ言いながらインターホンの電話を取る。




「はい。」


「どうも引っ越しのサカオですー。」















………え?


引っ越し




屋??



とりあえずあたしは7階まであがるよう促した。