「…………はあぁぁ~。」


ふと、足を止める。




話しになんて行かせるんじゃなかったかな…


自分から行ってとかお願いしといて、後悔してるとか…


だっせー。

自分だっせー!



人間はどうして後悔するんだろう。

後悔するくらいなら言わなきゃいいのに、やらなきゃいいのに、


そんなことばっかじゃん。


後悔したその先に何があるかと言えば、次は絶対こうならないぞって決意だけで、


失ったものは返ってこないことのほうが多い。




龍仁も


返ってこないのかな?





「…いやだよ~…………」


あたしはその場にしゃがみこんだ。


たくさんの車があたしの横を過ぎ去って行く。どうしようもできない今の現状に、言うまでもなくあたしは号泣していた。

イイ歳してワンワン泣いた。


もうどうでもよかった。


通行人の人にどう思われようが


そんなことどーでもよかった。









「………コ…」


……………?


「……サーコ!」


誰かがあたしを呼んでいる。


ううん、


誰かじゃない




龍仁だ。