「動けないんだけど…」
どれくらい時間が経ったんだろう。いつの間にか龍仁はあたしに寄掛かったまま眠ってしまっていた。
龍仁をそおっとカーペットに寝かせる。
寝息をたてながらスヤスヤ眠る龍仁を見てたらあたしまで眠たくなってきたぞ…
「ふわあぁ…一緒に寝ちゃえ。」
となりにゴロンと横になる。
大丈夫…
あたしたちは大丈夫だよ。
なにが大丈夫なのかわかんないけど、たぶん、大丈夫だよ。
――――――――――
「…こ、サーコ…起きろーッ!」
「……ん、あぁ…?」
身体をバシバシ叩かれ目を覚ます。カーペットの上で寝たので起きた瞬間背中が痛かった。
やっぱり布団で寝るもんだなぁ…
「…ふわあぁ…なにー?」
ゴシゴシと目をこすりようやく目を開ける。
「く、9時!9時!遅刻!」
「…………ぅえ!?9時!?」
慌てて起き上がり棚の上の置き時計を確認する。確かに9時を回っていた。
「やっば!フツーに遅刻じゃん!」
部屋に行くとマキマキから携帯に着信が3件入っていた。
部屋に置いてたから全然気がつかなかった…
怒ってるかなー…
とりあえず行くだけ行ってみるかぁ。
「龍仁!急いで支度して学校行くよ!」
「おうっ!」