「それに結局は元カノでしょ？大事なのは今なんだから気にすることないって！今、龍ちゃんはサーコのことが好きなんだしさ！」


「そうだけど…さ………七海ちゃん…龍仁の元カノであると同時に女の子アレルギーの原因でもあるらしいんだよね。」


「えぇ！？なんだか複雑な話だねぇ…つまり、じゃあ付き合ってるときにその七海ちゃんって子となんかあって、それがキッカケで女の子アレルギーになったと…。」


「多分ね、そういうことだと思う。詳しく聞きたかったケド、航太がリュウから聞いた方がいいって言うから聞けなくてさ…」


「なるほどね…それでさっきから歯にスルメが挟まったみたいな顔してるわけか。」


「どんな顔だよっ！」


「え、スッキリせずモヤモヤしてるってことだよ☆」


「最初っからそれでいいじゃん。逆にその例えのがイヤなんだけど！」


「とにかく！タイミング見て、勇気だして龍ちゃんに聞いてみたら？もしかしたら今こーたんも龍ちゃんにさっきサーコにそういう話したって言ってるかもしれないし…大丈夫だよ☆サーコのことだから聞かなきゃどーせスッキリしないんだろうし。」


「そうなんだよ～！さすがマキマキ！わかってる～。」



確かに七海ちゃんとは過去のことなんだし、航太やマキマキの言う通り気にしなければいいのかもしれない。


でも、気になるんだもん。


なんであんな可愛い子と別れちゃったんだろ…とか、なにがあったんだろう…とか…


それに



『航太やリュウに会いたいなと思って……』


もしかしたら七海ちゃんはまだ龍仁のこと好きなのかもしれないし…