「あぁ…もー…はあ…そうですかー。」





あたしはうなだれるようにして肩を落とした。


もうね、


反抗する気すら失せたよ。









朝食を楓とともに食べ終えると、休むヒマもなくあたしはすぐに引っ越しの準備に取り掛かった。



段ボールに洋服類や小物類を種類別に詰める。


引っ越しついでにこの際いらないものは処分することにした。



まぁ、元から部屋に余計なモノは置かない主義だったから捨てるモンもあんまないんだけど。



あたしの部屋は女子にしては殺風景だ。


乙女の必須アイテム・ぬいぐるみもジャマだから絶対置かないし、ムダに可愛いインテリアもママに勧められようが「ぜってーいらんわ!置く意味ないし。」と言って置かない。


本当に必要最低限のモノしか置かない。




そのくせ掃除が嫌いだから部屋は汚い。



言うなれば、そのへんの男子と全く変わらないわけです。



桜子なんて名前だけど、中身はサバサバ男勝り。



違う意味で名前負け?


うん。