『よっ☆』


「よっ☆て、朝から陽気だな。」


『お前は相変わらずテンション低いなー!』


「低血圧なんだよ。」


「え?なに?TK暑い?TKってなんだよ!」



「こっちのセリフだわ。まずTKって言ってねーし。」



『もっと声はって!聞こえない!』



「あたしは芸人か!つーか…どーでもいいけど朝早くから何の用よ。雑誌ならちゃんと買ったケド?イヤイヤね。」





電話のわきに置いてあるファッション雑誌の表紙に目をやる。





『親族なんだからイヤイヤとか言うなよ!一応人気モデルなんだかんなッ!』



「知らないし。楓は楓だろーがっ。つか、この顔ムカつくわー。」



ブランドものの服を着こなし、すかした顔してる楓の顔が妙に腹立つ。



これが自分の兄貴だと思うとなんかサムい。




『兄貴がモデルであることをもっと誇りに思え妹よ。』



「ないわー。一生ないわー。で、だから何の用なんだよ。」




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