『だと思ったわ。』

「だったらもうちょっと遅くに電話かけてくりゃいーじゃん。」

『お前、ホント暴君タイプだよなー。』

「うっさいわ。で、なに?どうかした?」

『お前どうせ今日ヒマだろ?』

「鼻につく言い方するね、キミも。」

『ちょっと付き合ってほしいんだけど。』

「え~?ダリィ~。」

『アイスおごってやるから。』

「トリプルね。」

『ちゃっかりしてんな。』





と、いうわけで予定もないあたしはトリプルアイス目当てに航太に付き合うことになった。


待ち合わせ場所に行くとすでに航太が待ちくたびれたといった様子で立っていた。


「おせーよ!」

「しゃあないじゃん、突然呼ぶんだからさ。」


あたしは悪びれる様子もなく頭をかいた。



「で、今日は一体なに?あたしだけ誘うなんてめずらしいじゃん。」


航太と二人で遊んだり会うということは今までなく、いつもここにマキマキがいたり龍仁がいたりする。



「いやーさー、今月の26日、マキマキの誕生日だろ?」

「あぁ、そうだね。」

「お前プレゼント買った?」

「モチ。」

「なに買ったの。」

「え~?香水。前から欲しいのあったみたいだからそれ買ったー。」