2つ上の華恋は高校生。


悪魔なんて言葉超越して、ウチの姉はエン魔です。



相当おそろしい。



さらにおそろしいことは家ではこんななのに、外に出た途端おしとやかになること。




一体何10人何100人を騙してきたのだろう…



考えるだけでゾッとする。









「ゲとはなんだよ。大体お姉様に向かって呼び捨てとはいい根性してんな、コラ。」


「すんません。」


「わかればよろしい。」


「で…あの…一体朝から何の用?」



僕は一度開けた目をもう一度閉じ、か細い声で言った。







「お父さんがお前に話あんだってさ。」



「……父さんが?何の話?」




僕はパチリと目を開けた。




「知るかっ。あたしはお前を起こしてくるよう指示されただけだから。」



「あ……そう。」





朝っぱらから話とか…なんかヤダなぁ…






「とりあえずさっさと起きろ。」


「…あーい。」