疲れきったように保健室のソファーに横たわる龍仁。


ホント申し訳ない…。



「でもさ、カラゲーしなかったってことはもしやアレルギー克服したんじゃない!?」


「どうかな…?」


「えい。」



寝ている龍仁のほっぺたをマキマキがつねった。




「……………トイレ!うっ………!」


そう言うと龍仁は顔を真っ青にして保健室から走りさって行った。


「マジで火事場の馬鹿力みたいなもんだったんだな…」

「みたいね…」



航太とマキマキが大きくうなずきながら納得していた。



龍仁の女アレルギーが克服されるのは…まだまだ先の話…?





――数日後――

「え~見事、我が5組はマラソン大会学年1位を取ることができた!おめでとう!」

『イエーイ!』


あたしの望み通り、龍仁や航太を始め、上位を独占してくれた人が多かったためウチらは見事1位を獲得した。


「で、例の豪華商品だが…今日渡したいと思う!」


『イエーイ!』


そう言うと修造さんはひとり1枚ずつに茶封筒を渡した。


「やっぱテーマパークのチケットじゃないのコレ~♪」



ワクワクしながらあたしは茶封筒を開けた……



が………




「なにこれー?」

「売店のお菓子券…ひゃ…100円分!?」


中に入っていたのは100円分の無料お菓子券だった!



あんな…に…
がんばったのに……

あん……なに…
楽しみにしてた…のに…


うそ…でしょ?


「はい、約束通りお前にプレゼント♪」


「う……ウソでしょ―――――!?」




こうしてドタバタのマラソン大会は幕を閉じたのであった。


ちゃんちゃん♪