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「ったあ～……サイアク…足ぐねったし弁慶ぶつけたー！」



あたしは左足を押さえて叫んだ。


どうやら戻る瞬間、足をぐねりバランス崩して崖から落ちたらしい。

おまけにすべり落ちた瞬間岩場に弁慶の泣き所を思いっきりぶつけた。


汚れたジャージをまくって確認する。


さっきぶつけたばかりなのに早速腫れていた。


幸い、崖から地上までの高さはそんなに高くない。頑張れば登れそうだけど…今は足が痛くてとてもじゃないけど立てそうにもない。



「なにこれ、絶体絶命じゃん！ピンチじゃん！サイアクじゃ～ん……はぁ…」



残念すぎる…


涙出そうだよ。


誰かああぁ
助けてえぇー！



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「まさかとは思うケド、アイツ…ハイキングコース行ったんじゃね！？」


「ありえるかも…あそこ看板立ってなかったし…」


「でも女子が走ったときには誘導の先生いたよ！」



「アイツズバ抜けておせーからな…先生もサーコ来る前に学校戻ったんじゃね！？」


「どうしよ…大丈夫かなサーコ…」


「…僕、探しに行ってくるよ。なんか心配だし。」


「俺も行くわ。マキマキは学校いて。もしかしたら帰ってくるかもしんねーし。」


「わかった！」