みんなから遅れて公園に入ること5分弱。


「やっと公園だよ~。で…え…なに、道が二つに別れてるんですけど!」


あたしの目の前に、二手に別れた道が現われた。


たぶんどちらかがマラソンコースでどちらかがハイキングコースなんだろうけど……



え、どっち!?


辺りを見渡すが看板らしきものは立っていない。


「え~?なにコレ…聞いてないしー…事前に説明しといてほしいんだけど……どうしよ……ま、いいや、とりあえず右!間違ってたら帰ってくりゃいいし!」



あたしは直感だけを頼りに右側のコースに入った。


――――――――

「よし…看板も無事直ったと…ここにさして…………よし、OK。」


桜子が右側のコースに入ってまもなく管理人が看板を立てに来た。



←マラソンコース
→ハイキングコース



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「よっしゃー!1位~♪」


学校では男子がゴールをし始めていた。航太と龍仁はそのまま1位キープでゴール。


その後も5組の男子大奮闘で上位を独占。


「これならマジで商品もらえるかもな!」

航太が余裕たっぷりに背伸びをした。

「かもね。カミナリ落ちずに済むかもよ。」


未だにサーコにはビビっているが…