付き合って2日後のことだった。






「本当に俺でいいの?」
















通話越しに彼からの一言。














「なんで?」













「だって、俺はもういい年だし仕事もしてるし中々会えない連絡も取れない。寂しい思いさせるだけだろ。」







彼は二十代半ばの社会人。












私はまだ高校二年生の学生。











世間では恋愛に年の差なんて関係ないとよく言うが





私も全くその通りだと、それまで思っていた。














「別に私は気にしないよ。会えるときに会えればいいし、話せるときに話せればいい。」









「お前はまだ学生でこれから沢山の出会いがある。こんなおっさんと付き合っててもろくな事なんてないよ。」










「私はあなただから好きになったんだよ。あなたじゃなきゃだめなの。」















彼は優しい。











でもその優しさが私の心を刺していく。














こんなにも好きなのに。












あなたじゃなきゃ意味ないのに。
















「なんで泣いてんだよ。」














いつの間にか涙が溢れて止まらなかった。













「恋人でいて色々我慢するより、離れることの方が何よりも辛いんだもん。」












「…わかったよ。俺も精一杯時間とるから、恋人でいよう。」













「…別にあなたが私を好きじゃないっていうんなら付き合わなくてもいいんだけどさ」








「好きじゃないとか言ってねーだろ。好きだからこんな悩んでんの。」







「そっか。」







「でも一つ条件がある。」