あれから特に変わったこともなくて、わたしは神田が好きなままで。でも1つ気になることって言ったら…

「陽太〜、ここってこうすればいんだよね?」
「うん、多分」
いつからか陽太が話す時にこっちを見てくれなくなって、態度が素っ気なくなっていた。
わたしなんかしたのかな。なんで素っ気ないの?
わたしはそんなことでいっぱいだった。

そんなときに席替えで陽太の前になった。
わたしが入れないのもあるけど、わたしが話し合いに入ったら陽太は別の班の子と喋り出すから、全然話せないままでいた。

ねぇ陽太?
普通に話したいよ。
なんかしたなら言ってよ。

そのまま夏休みが始まった。