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「委員会決めるぞー」
学活の時間。委員会何入ろっかなぁ。
「彩葉〜。何入るん?」
「なーちゃんは?」
仲良しのなーちゃんは去年から一緒にいるようになったスポーツ万能で可愛い女の子。
「放送かなぁ…」
「わたし掲示にしよ」
なーちゃんは放送。わたしは掲示。神田何入るんだろ。

授業が終わって、隣のクラスの沙月ちゃんに掲示委員会入ろって声かけてたら。
「二見、掲示?俺美化にしようかなぁ」
「か、神田…!」
美化は嫌だ…。神田のこと好きな笑莉が美化だもん…。と思ってたら
「でも去年掲示やって楽しかったし、掲示やろ」
まじかよ。神田まじかよ。めっちゃ嬉しいな。
「彩葉〜。今日放課後遊ぼ!あ、でも菜津花習字あるから初め女子1人だ…」
「え、まじか」
なーちゃんは度々遊びに誘ってくれる。女子1人はやだけどちょっと間したらなーちゃんと沙月ちゃん来るらしいからいっか。
「わからないことあったら、陽太に聞いて!」
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「陽太〜、今日どうすればいい?」
倉咲 陽太。去年仲良くなって、今年も同じクラスなんだけどいまいち接し方わかんないんだよなぁ…。
「なんでもー。俺は知らんぞ」
いやそれ意味わからないし。
「じゃあもう遊ばん」
ってめんどくさくなって返すと
「嫌だ嫌だ〜遊ぼ遊ぼ〜」
何その反応。陽太も可愛いとこあるんだな。

放課後。言われた場所に行くとやっぱり女子1人で入りにくいなぁって思ってたら。
「二見〜。お前もやろうぜ」
って裕も朔も誘ってくれたから思いの外楽しめた。ひとしきり遊んで休憩してたら急に朔がびっくりすることを言った。
「二見さ、お前陽太のこと好き?」
へ?陽太思いっきりいるじゃん。てか陽太なんでそんなにやにやしてんの。なんか恥ずかしいや。
「え、まあ、うん、可愛い」
「うるさいわ」
すかさず陽太に突っ込まれた。
「ごめーん。習字終わったよ〜」
なーちゃんたちが来てその話は終わった。
なんだったんだろ。
疑問に思ってると裕が
「陽太、お前のこと好きらしいぞ」
「えっ」
ないないないない。陽太が?え?でもわたしは神田が好きだし…。

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