そのまま迎えた昼休み。

外で縄跳びをしてると、陽太だけ縄を忘れたらしく、1人笑いながら見てる様子だった。

外に行くときも謝られっぱなしで無視し続けたしな…。

「え」
陽太に無言で縄を貸す。どうせわたし縄跳び嫌いだし。なんか申し訳なくなってきたし。

そのまま陽太はわたしの縄でちょっと遊んだあと
「はい、遊んでき」
と渡してくれた。…いやこれわたしのだし。

6時間目のテストの時、「まだ怒ってる?」なんて可愛いことを聞いてくるから、「もともと怒ってないよ」なんて嘘をつく。

当たり前のように喋れる時間がなによりも嬉しいなんて神田の時は思ったりしなかったのかもしれないな。


ほんとはやきもちしてたなんて言えない。

ねぇ、陽太。

君は誰が好きなの?