掃除時間。

「二見、ほんとに神田じゃねぇの?」
「陽太…。違うよ。神田じゃない」

君だよ、なんて言えない。

「笑莉、ちりとり取ってくるー」
あとはごみを取るだけ。
…なんだけど、さっきから陽太たちがわたしがちりとりを取りに行ったら、ごみを出して、持ってきたら回収しちゃうの繰り返しで一向に進まない。
「んもー!いい加減にしてよ」
もともと短気なわたしはいらいらする。

やっとごみを回収できて、片付けを終えて、笑莉のところへ戻ろうとしたとき。