「どしたの〜?」
陽菜(はるな)が顔を覗き込むように、
声をかけてきた。
彼女は数少ない私の友達。
ぱっちりとした綺麗な目に、
少しウェーブのかかった茶髪。
私には勿体ないほどかわいい。
なぜ、
こんな私となんか仲良くしているんだろう。
他には一緒にいて楽しい子がいっぱい
いるのに。
陽菜が蓮(れん)のことをじっと見ている。
蓮は私の幼馴染。
よく分からないがモテる。
「あんなやつのどこがいんだか……」
と、小声で呟く。
あいつの事を好きな人を見ると