「お。祥大!どうだった?」

ニヤニヤして聞いてくるのはケンゴだった


「まぁ聞くまでもない様子だね」


僕の右頬をみながら答えるゆーじ


「ケンゴとゆーじの言うこと聞いてたらなんで僕ぶたれたのさ」


ケンゴはため息をついた
それを補うようにゆーじが喋った


「お前は本当になんもわかってない!!!」
「あのな。失恋ってのはその右頬より痛いんだぞ!」


この右頬より痛いのが失恋?


「さくらの気持ちはもっと痛いんだぞ」


お前らがやらせたくせに…
僕はそう思いながらも「失恋」を考えてみた