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頭がグラグラする。いけると、思ったんだけどな。
「っ…なにやってんだよ、一花、さっさとキャプテンのとこに行け」
俺はかがんで2人を結んでいた紐をほどく。
「でも…」
戸惑いの色を浮かべるその目に、俺はイラつく。
そんな風に、心配なんてするな。…頼むから。
いつもみたいに、憎まれ口でも叩いてさっさと行ってくれ。
暑くて汗が止まらないのに、馬鹿みたいに寒い。
生徒の声が、頭に響く。足が、動かない。
「…蓮?」
一花の声が、遠い。
体から力が抜けて、その場に倒れた。
「蓮!蓮!」
うるせえな、さっさと行けよ。
意識を手放す前、手を伸ばして、目の隙間に映る赤を、掴んだ。


