無言のまま蓮が、私の隣に立つ。


近いし、肩当たってるし。


…でも、なんだか安心する。大丈夫だって言われてる気がして。


「…めんどくさいんじゃなかったの?二人三脚。あのかわいい先輩がいる救護部門にせっかくなれたんでしょ?」


「あ?凶暴なお前と二人三脚できんのは俺くらいだろ」


________なんだかんだ優しいじゃん



楓の言葉を思い出す。


今ならちょっとだけ、わかる。


…ありがとう、嬉しかったよ。


心の中で、そっと呟いた。