世界で一番、不器用な君へ



そんな私の後悔もむなしく、放課後になってしまった。


「おい、集まりだろ。さっさと行こうぜ」


「…うん」


はじめての実行委員会議。私の足取りは重い。


「蓮、もう変なことやらかさないでよ?」


「もうって?俺何にもしてないけど」


よく言うよ。


イラっとしたので軽く腕をつねっておく。


「いって!なんだよ急に!?お前は喋る代わりに暴力振るう病気かなんかなのか!?」


「そんな強くやってないでしょ!?」


「こら、2人とも」


頭に大きな手のひらの感触。


「喧嘩はほどほどにな?」


「大和先輩っ…」


突然のことに、顔に熱が集まる。