世界で一番、不器用な君へ



***


「おはよ、西条蓮の親友の一花ちゃん」


「ちょっと楓、アイツの名前出さないで気分悪い」


昨日の余韻でムカムカが…


「でもなんだかんだ一緒にやってくれるんでしょ?優しいじゃん」


「優しい人は本気で毎日高いアイス買わせようとしないしねちっこく恨み持ち続けたりしません!」


「あーはいはい、でも気をつけなよ?いくらアンタでも西条と仲良くしすぎるのは危険」


「ご心配なく、これっぽっちもする気ないので」


ちょっとでも事情知ってるヤツがいいと思ったけど、大間違いだった。


なんで蓮なんか選んじゃったのよ、昨日の私!!!